妙蓮寺改修工事
サンアイ住宅は創業以来30年以上に亘って、分譲住宅や注文住宅、建て替え、リフォームなどの建築に携わってまいりました。
豊富な経験と確かな技術力があるからこそ専門性の高い社寺建築の改修も行う事ができます。
創建に携わった
人たちの思いを
後世へ
長い年月を経た建物には建てられた当時の思いが込められています。
創建に携わった人たちの想いを後世へ伝える為に元々使われていた上質な木材(松など)を最大限利用しました。
柱や天井、建具などを熟練された職人さんが3回の工程を要する洗い工事を行い、
長年に渡って蓄積された汚れを取り除き創建当時の輝きを取り戻しました。
建てられた当時の本堂を再現する為に使われていた木材との調和に配慮し様々な地域の無垢材を選定し
必要な分だけ新調し、畳は上質のい草を使用した青畳で全面入れ替えを行い、
創建当時に近づく美しさを取り戻すことができました。
上記の写真は元々使われていた素材を活かし、素材に調和した無垢材や上質のい草を使用した畳などを
日本各地から厳選して新調し創建当時に近づく美しさを取り戻した本堂です。
たくさんの職人さんと、改修工事関係業者様がお寺の行事の間をぬって2ヶ月ほどの短期間で工事を行いました。
サッシの入れ替えや断熱材の施工により以前より快適な堂内を実現しました。
人々が自然と集う安らぎを感じる
快適な本堂。
妙蓮寺に集う人々が安らぎを感じて頂ける場所になる事を願い、
厳かでありながら快適さも感じて頂ける本堂に改修しました。
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神社、仏閣の畳工事に精通している
業者による畳の割り付けと、
熟練の職人による漆喰塗りが施され
厳かな内陣に生まれ変わりました。 -
高知県産の縁甲板(フローリング)や
大阪産の無垢の桧の敷居を使い
温もりを感じる回廊を再現しました。 -
天井、柱、建具などに
熟練された職人による
3回の工程を要する洗い工事を行い、
創建当時の輝きを取り戻しました。
新調した建具には耐久性と美しさを
兼ね備えた奈良県吉野産の桧を
使用しています。
蓋が無かった天井の通気口には
秋田県産の杉板で通気口の
カバーを造作し
取り付けました。
制震技術を
取り入れて
耐震性を向上
社寺建築や古民家のような伝統的木造建築に現代の木造建築物で採用されている筋交いや合板で部分的に補強すると、
地震の際には補強部分周辺の柱や壁に負担がかかり破損する場合があります。
今回の改修では元々のしなやかで粘り強い伝統構法の良さを活かし、
元々の意匠性を損なう事がないように耐震補強を行う必要がありました。
そこで伝統構法で作られた建物の揺れ方に効果的な耐震効果を発揮し意匠性も損なう事がない、
制震装置(ガルコン)を採用しました。
上記の写真は意匠性を損なう事なく、耐震補強が施され美しく蘇った堂内です。
制震装置(ガルコン)設置後は左官職人による漆喰塗りで隠れるため意匠性も保たれます。
内陣上部に設置した制震装置(ガルコン)
床下部分のガルコン
天井部分のガルコン
神社仏閣に導入実績がある
制震装置(ガルコン)を採用
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繰り返し発生する余震にも効果を発揮。
性能証明取得で伝統構法による建物でも安心・安全を確保。実物大実験や数々の試験を繰り返し、制振機能としての性能証明を取得し伝統構法における重要文化財などでも安心安全に使用できる制震装置を採用しました。
現行の耐震基準を満たしていた建物でも、繰り返し発生する余震により倒壊損傷があったことが確認されています。ガルコンは繰り返し発生する地震にも効果を発揮する制震装置です。 -
様々な公共機関で認証された品質と
メイドインジャパン
(浜松で製造し品質チェック)で安心。- 令和2年3月
- 一般財団法人 日本建築総合試験所
建築技術性能証明取得
木造軸組構法建物用制振装置「ガルコン」
- 平成25年2月
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愛知建築地震災害軽減システム研究協議会
評価技術名称 木造軸組補強工法
「ガルコン制振工法」
- 平成21年4月
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一般財団法人 日本建築防災協会
技術評価取得
木造軸組補強構法 ガルコン制振工法
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地震の揺れを約50%吸収。
地震の振動エネルギーを吸収・分散させるガルコンは、どんなに激しい揺れも上手にコントロール。内蔵された粘弾性体の吸収力と、強力なバネと金属板の復元力が働いて、実際の建物の揺れ幅を50%ほど抑えることが可能です。
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補強工事でガルコンの性能を発揮
建物に入ってきた揺れをガルコンに吸収させる制震工法である為、外部エネルギーをガルコンにしっかりと伝え性能を発揮する為に、下地となる部分に補強工事も同時に行っています。
将来の修繕を
見据えた
改修工事
屋根の葺き替え工事では建物全体の寿命を伸ばす為に下地材から撤去し屋根全体のやり替えを実施しています。
土を使用した下地材を撤去し耐震性をアップ。
既存の屋根の野地板の腐食箇所の撤去などを行う為に下地材(屋根土)を手作業で撤去しました。撤去する事で屋根全体の荷重を軽くし耐震性を向上させています。
現代の工法で屋根の耐水性・耐久性を向上。
屋根下葺き材には、土を使用した代わりに耐水性・耐久性に優れたモラサンF1を屋根前面に張り、雨水の侵入をしっかり防ぎます。
天井裏の補強工事を行い様々な工事を実施。
90年間に亘る汚れを清掃し、電気工事や断熱工事をする為に補強工事を実施。次世代が点検・工事をする際にもメンテナンス性が向上しているので負担を軽減します。
屋根の水はけを改善し長持ちする屋根を実現。
樋の位置も調整し水はけが良くなるように屋根の四方を囲む雨樋を全て交換しました。水はけを良くする事で屋根を長持ちさせる事ができます。